作品の飾り方について
Q.額装のない作品を購入したのですが、自分で額装を行うにはどの様な手順ですか。
額装を行う方法として、基本的には額装専門店・画材屋に作品を持参し、専門家に行ってもらうのが最適な方法です。作品のサイズ、額装の方法によりますが、大体2週間前後で額装が完成した作品を受け取ることができます。
急ぎの場合や、安価に済ませたい場合は、通販などで額を購入できますが、サイズによく注意して購入して下さい。また壁掛け展示をしたい場合、額装裏の仕様にも注意しましょう。
パネルの裏を見ると画像の様にヒートンと紐がすでについている作品があります。一辺が20cm以内の小さな作品だとこのフックがついていることが多いです。この様な場合は、紐の部分にピクチャーレールや壁掛けフックを引っ掛けてすぐに飾ることができます。フックのみでヒモが通っていない場合は、適当な紐を通しましょう。
Q.壁掛け展示する場合はどの様にすれば良いですか。
(ヒートンと紐の画像)
出典:YOUANDART
壁掛け展示の際に一般的に用いられるのがピクチャーレール、壁打ちのフックといった展示用の道具です。
ピクチャーレールはカーテンレールの様にフックの部分が可動式で、設置場所を動かしたいとき、レール部分を動かすだけで、簡単に移動ができます。複数の作品を飾りたい時もカーテン部分を動かすだけで、作品同士の余白を簡単に調節できます。ピンタイプのピクチャーレールであれば比較的自宅での施工も簡単です。
(ピンタイプのピクチャーレール)
出典:https://note.com/plastic_girl/n/n82df549a355f/賃貸だけど アートと暮らしたくて、試行錯誤してみた。(絵画・写真編)/ぷらいまり。
壁に釘打ちが可能な場所であれば、壁打ちのフックを使用すると、作品落下の心配が少なく、素早く展示が可能です。
(福井金属工芸:石膏ボード・木壁対応落下防止機能付き フック)
比較的重量のない作品であれば、ウォールシェルフを用いて、展示の方法にアクセントを入てみるものおすすめです。ウォールシェルフのフック部分にピンを打ち込むか、軽めの作品を置くのであれば住宅用両面テープでも固定が可能です。
(DAISO:ウォールシェルフ)
出典:https://note.com/plastic_girl/n/n82df549a355f/賃貸だけど アートと暮らしたくて、試行錯誤してみた。(絵画・写真編)/ぷらいまり。
Q.壁や天井に穴を開けたくないのですが、上手く展示する方法はありますか。
住居用の両面テープが使用されている壁紙用のフックを貼り付けることで、画鋲が挿せない場所にも簡単に作品を取り付けることができます。フックの耐荷重を確認し、作品の重さによって適切なタイプを選びましょう。
(コマンドフック:コマンドタブL)
画鋲程度の小さい穴なら許容できるという場合は、忍者ピンやスマートフックを壁に打ち込み、キャンバスをひっかけることができます。ピンの部分はシリコン製だと滑りにくいので安全です。
(ニトリ:スマートフック)
出典:https://note.com/plastic_girl/n/n82df549a355f/賃貸だけど アートと暮らしたくて、試行錯誤してみた。(絵画・写真編)/ぷらいまり。
(アッシュコンセプト:忍者ピン)
こんなオプションもおすすめ
(クリップライト)
小型のスポットライトを取り付け、上から作品を照らすことで特別感のある演出が可能です。置き型の作品にはスタンド式のライトがおすすめです。光は一日中作品に当て続けるのではなく、鑑賞する時のみつけましょう。
(ASSEUI:LEDクリップライト)
(立体作品は作品台に置く)
作品台に置くことで、立体作品を目立たせることができます。作品台の素材は部屋の雰囲気に合わせて石膏であったり、木製のものもあります。作品のあたる部分はなるべくフェルトや布などの素材にして、作品が面にあたっても危険のない仕様にすると扱いやすいです。あまり動かさない場合は、鏡を置いてみると作品下の面を鑑賞しやすくなります。
(展示台木製・石膏:縦45 横45 高さ60)
(額装の際に余白をつけたい)
インク用紙のドローイング作品や浮世絵など、キャンバス地が薄い素材の作品を額装する際に、マット用紙で作品を押さえ、余白をつけてマット額装することで特別感が出ます。マット紙は画材屋で購入が可能です。
(Kenko:額縁)
実際に作品を展示する前に
・大切な作品を展示する際は、展示場所の周囲に空間を開け、
必ず2人以上で行いましょう。
・作品の劣化を防ぐためにも、直射日光や高温多湿は避けるなど、
展示場所のリサーチをあらかじめ行いましょう。