西川茂
1977年岐阜県生まれ、三重県育ち。画家。
近畿大学理工学部土木工学科環境デザインコース中退後、大阪芸術大学付属大阪美術専門学校芸術研究科絵画コース修了。
以降、画家としてのキャリアをスタートし、都市における環境や自然の在り方をテーマに作品を発表し続けている。2015年から続くシリーズ「under construction or destruction」は、街でしばしば見かける養生シートで覆われた建設中、或いは解体中の建造物をモチーフにした作品群。木枠に貼られたキャンバスを、足場となる鉄骨に支えられた養生シートに擬えて、キャンバス上に油絵の具の質感を活かした抽象表現を展開している。そこには環境や自然に対する作家の深い考察が反映され、同時に油彩画の新しい可能性に挑戦している。