大橋 麻里子
大橋 麻里子
兵庫県神戸市出身
2016年 多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻修了
絵画を通し、時間を可視化しようと試みる。その作品には複数の線が描き込まれ、その画面はよく見るといくつもの層が出来ているが、彼女はそれによって時間を目に見える状態に引き出そうとする。また彼女は絵画をイラストのような単純なイメージとは捉えず、それを一つの物体であり、画家自身の手によって生み出される身体的な記録であると考える。いくつもの線が折り重なるようにして
構成される彼女の作品には、あらゆることがデジタル化していく現代において「物質とは何か」「存在とは何か」「時間とは何か」について考える仕掛けが隠されており、だからこそ私たち自身の存在のあり方を見つめ直す力を持っていると言えるだろう。
2016年三井不動産商業マネジメント・オフィス・エクスビションや2019年Komposition (Sansiao gallery香港)、2020年time in a bottle(MASATAKA CONTEMPORARY)など国内外の展覧会に参加しており、主な受賞歴は損保ジャパン日本興亜美術賞FACE2015優秀賞受賞、横浜アートコンペティション2015天野太郎賞受賞、2016年 SEZON ART AWARDなどがある。